2011年9月4日、佐渡国際トライアスロン大会に参加しました。本大会はTVメディア(○列のできる○律○談所)で紹介されたこともあり、今年は大変な人気となりました。そのため受付開始日から早々に〆切となり、群馬県の常連選手が半数近く出られませんでした(小生は毎年受付開始日に申し込んでいるため、参加可能でした。何でも早くアクションを起こすことは大切ですね)。
私は2006年に佐渡大会に初参加し、それから毎年家族旅行を兼ねて出場しています(家族一緒にゴールすることを最大の目的としていますが、いつまで私のわがままに付き合ってくれるか…)。ところで表題についてですが、少しおかしいと思ったでしょうか?トライアスロンはスイム・バイク・ランの連続競技で、当然、種目は3つです。しかし、あえてこの様な表現としたのは以下の理由からです。これより今大会の報告を含めて、その理由を述べてみたいと思います。
第1種目:平和
2011年3月11日は東日本大震災、そしてそれに伴う原発事故で、これまで当たり前と思われた日々の平穏な生活が根底から崩れてしまいました。今も尚、復旧のメドが立たない地域が多くあり、毎日の生活が大変な方々も多くいらっしゃいます。そしてもし、戦争などの紛争が起こったら、トライアスロンどころではありません。トライアスロンを含めた全てのスポーツは、平和の上に成り立っているということを改めて実感しました。
第2種目:天候
今回の日程は9月2日に新潟市に泊まり、3日のフェリーで佐渡に入る予定でしたが、そのとき「台風12号」が西日本〜日本海を北上している最中でした。大会が中止になるかもしれない、それ以前にフェリーが欠航して佐渡に行けないのではと、非常に心配しました。結果としては、フェリーは欠航せず、大会も行われて一安心しました(しかし、スイムの距離が短縮され2 kmとなりました)。天候に左右されることは、アウトドアスポーツの宿命です。
第3種目:時間
時間には2つの要素があります。大会に出るために使われる時間と、大会に完走する力をつけるための練習時間です。大会に参加するためには3〜4日程度の期間が必要で、その間は仕事を休むため、いろいろと調整しなければなりません。そして練習時間ですが、私は朝練と自転車通勤でその時間を確保しています。朝4時半頃に起床して1時間程度ランニングした後、片道20 km強の職場まで自転車通勤をすれば結構な時間を確保することができます。よく仕事に影響しないのかと言われますが、習慣とは恐ろしいもので、逆に雨等で練習ができない時の方が仕事の能率が下がります。
第4種目:健康
大会時に病気やケガをしていては大変です。本人の健康も大切ですが、家族の誰かが健康を損ねても支障が出ます(基本的に家族が皆健康であることが重要です)。今回、娘が大会数日前に高熱を出して、もしかしたら佐渡に行けないのかと思いました。
第5種目:(ある程度の)お金
個人的にはゴルフをするよりもずっとお金がかからないと思っていますが、自転車やウェットスーツなどの器材費、大会の参加費、旅費等が結構かかります(ロングの大会は遠方・島で開催が多いため)。
以上、5種目をこなして初めて選手達はスタート地点に立っていると私は考えています。いろいろな職種の方々が仕事等の時間の折り合いをつけ、健康に気を使ってトレーニングし、何とかスタート地点に辿り着く…。そして後は3種目するだけでフィニッシュだ!と考えられないでしょうか?私は3〜4年程前からこの考え方を持つようになり、(ゴールも感動しますが、むしろ)無事に大会が開催されてスタート地点に立てることの方がより感動するようになっています。
正式第1種目(第6種目):スイム
台風の影響が心配されましたが、思ったより波は穏やかでした。しかし距離が短縮され、3.8 km→2 kmとなりました。今年は何故かスイムバトルが最後まで続き、いつもより時間がかかりました。またクラゲが多かった(?)ためか、例年より多く刺されました(あまり腫れ上がらない体質なので問題は少ないですが…)。
正式第2種目(第7種目):バイク
距離は190 kmです。日本の大会の最長距離で、リアス式海岸特有のアップダウンが続きます。今回はこれに加えて台風からの風が少なからずあり、バイクの苦手な方は大変だったと思います。私はバイクが一番マシなので、思ったよりも風の影響は気になりませんでした。タイムもほぼ例年どおりでした。
正式第3種目(第8種目):ラン
距離は42.195 kmです。毎回思いますが、バイク残り10 kmあたりで(下半身が疲れている状態で)本当にこれからフルマラソンするの?と自問自答して始めます。しかし5 km程走ると、少しずつ体も慣れてきて脚が前に出るようになります。今年の天候は曇りで雨も時にパラつく程度で、コンディション的にはむしろ良かったと思います(去年は猛暑の影響で正にサバイバルレースでしたので…)。とは言えバイクでかなり脚を使っていること、体重が重いこと(大会当日は83 kg!はっきり言ってBMI上は肥満です…)から徐々にペースが落ちていき、後半30 km過ぎの長い丘陵の上りでヘタってしまい、家族の顔を思い浮かべながら何とかゴールすることができました。
今大会で私のトライアスロンシーズンは終了し、2ヶ月は完全オフになります。その後は来年の大会(4月の宮古島、7月の鳥取(皆生)、9月の佐渡)に向けてトレーニングを再開します。大会時は病院のスタッフ、患者さんにご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願い致します。
2006年から続く家族一緒のフィニッシュシーンです。これらの写真から娘(現在5歳)の成長が見て取れて楽しいです。いつまでこの状態が続くか心配ですが…。
2011年 2010年 2009年
2008年 2007年 2006年